懐中時計 夏の祈りは / 須賀しのぶ

 もう1つ高校野球もの。

 1つの野球部を高校野球記念試合の年をピックアップして追いかける話。ハズレとレッテル貼られたチーム、甲子園を期待されたチーム、OBの叱咤激励を疎ましく思ったり感謝したり、コーチや監督になってチームに戻ってきたり、女子マネージャーの扱いが変わっていったり、その時代時代の考え方やその移り変わりが感じられて面白い。

 よく高校野球で出てくるフレーズ「悲願」。正直聞き流していたけれど、その内容を1つ1つここまで丁寧に積み重ねられて見せられると、ごめんなさいと謝りたくなった。それぞれの野球部にはそれぞれの悲願があるんだろうなと。読後に表紙を見るとまた泣ける。


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